メガネの処方箋に記載される「S」「C」「AX」の意味や、それらの計算方法について詳しく解説します。特に、「S:-2.00 C:-1.00 AX:180」のような処方箋が提示された場合の対応方法を説明します。
メガネ処方箋の基本: S, C, AXとは?
メガネの処方箋において、S、C、AXはそれぞれ異なる役割を持つ重要な情報です。
- S (Sphere): 近視または遠視の度数を示します。数値がマイナスであれば近視、プラスであれば遠視を意味します。
- C (Cylinder): 乱視の度数を示します。乱視がない場合、この数値は「0」または記載されません。
- AX (Axis): 乱視の方向を示します。度数(C)がある場合、この値は乱視の軸となる角度を度数法で表します。
問題の読み解き: 「S:-2.00 C:-1.00 AX:180」の場合
「S:-2.00 C:-1.00 AX:180」とは、近視が-2.00D、乱視が-1.00Dで、乱視の軸が180度であることを意味します。
質問の中で、「1つ目のSは-2.00って分かったけど、もう1つのSはどうすれば分かりますか?」という疑問があります。この場合、2つ目のSは不要です。メガネ処方箋においてSは1回のみ記載されるため、1つ目のSが近視の度数を示していることがわかります。
なぜ「S」は1回のみ記載されるのか?
メガネの処方箋における「S」は、近視または遠視の度数を指すため、左右の目それぞれに1つずつ記載されます。つまり、「右目」と「左目」の「S」の値がそれぞれ記載されることがありますが、1回の処方で同じ値が繰り返されることはありません。
そのため、「S:-2.00」と「C:-1.00」は、異なる情報を示しており、Sは近視の度数、Cは乱視の度数、AXは乱視の方向を示します。
乱視がある場合の処方箋の理解
乱視がある場合、C(Cylinder)とAX(Axis)が重要な役割を果たします。乱視は目の形が歪んでいることで、焦点が一つに合わず、視力がぼやけてしまう状態です。
乱視の度数(C)が-1.00の場合、視力がぼやける程度が1.00Dであることを示し、AXはその乱視がどの方向にあるかを示します。AX:180度は、乱視の軸が水平に近い方向を示しています。
まとめ
メガネ処方箋におけるS、C、AXの各項目は、それぞれ視力に関する重要な情報を示しています。質問のように「S」と「C」は別々に記載されるため、1つ目のSだけが近視を示し、2つ目のSは必要ありません。乱視がある場合、CとAXを確認することで、より正確なメガネの処方が可能となります。
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