自動巻き時計を購入した際、手で巻くと最初は軽く回るものの、次第に力を入れなければ巻けなくなり、最終的には巻き止まりを感じない場合があるという疑問を持つ方が多いです。この記事では、自動巻き腕時計の手巻きに関するよくある質問とその答えを解説します。
自動巻き腕時計の手巻き時に感じる抵抗感
自動巻き腕時計を手で巻いていくと、最初は軽く回りますが、途中から巻く力が増し、最終的には強い力で回さなければならなくなることがあります。これは正常な現象です。自動巻きのムーブメントには、一定の巻き上げ力を持ったバネ(主にゼンマイ)が内部に搭載されており、ゼンマイが徐々に巻き上がる際に抵抗を感じることが多いです。
特にゼンマイが完全に巻き上がる寸前になると、バネが最大のテンションに達し、巻き進めるのが難しくなります。この現象は「手巻き時の抵抗」として一般的です。
手巻き時に巻き止まりはあるのか?
手巻き時に巻き上げる力が強くなり続ける一方で、巻き止まりが存在しないように感じることがあります。実際、ほとんどの自動巻き時計には手動での巻き上げを行った際に「巻き止まり」がありません。つまり、ゼンマイは完全に巻き上がることなく、強く巻き進めることができてしまう場合があるのです。
ただし、過度に巻き進めると、ムーブメントの機構に過剰な負荷がかかることになるため、無理に巻きすぎないよう注意が必要です。ほとんどの時計には巻き上げ過ぎを防ぐための制限機能が組み込まれていますが、感じる抵抗感で「止めどき」を判断するのが理想的です。
手巻きの「巻き止まり」を感じる目安
手巻き時の「巻き止まり」を感じる目安としては、ゼンマイが最大のテンションに達したときに少し硬くなり、巻き進める力が一段と重くなるタイミングです。ここで無理に巻き続ける必要はありません。少し力が強くなった時点で、巻き上げは終了したと考えましょう。
目安としては、時計によっては巻き上げる力が軽くなるところまでで止めるのが良いです。巻き上げが難しくなったら、それ以上は強く巻かない方が時計に優しい使い方になります。
正常な動作とメンテナンスの重要性
自動巻き時計の手巻きで感じる抵抗感や巻き止まりの不安定さは、正常な動作の一部です。しかし、時計にとって過度な力を加え続けることは不適切です。無理に巻き上げることは、ゼンマイや他の内部機構に負担をかけ、寿命を縮めてしまうことになります。
定期的なメンテナンスが、長く使うためには重要です。時計の精度や内部機構の確認、オーバーホールが必要な時期を知り、適切に対応することが大切です。
まとめ
自動巻き時計の手巻き時に感じる抵抗感や巻き止まりは、通常の現象であり、過度に力を加えないようにすることが大切です。ゼンマイが巻き上がりきったと感じた時点で手巻きを止め、無理に巻きすぎないよう心がけましょう。これにより、時計の精度と耐久性を長く保つことができます。
コメント