街中やライブ会場で見かけるファッションアイテムが、人の印象に影響を与えることは少なくありません。とくに特定のブランドロゴを身に着けている人に対し、「あのブランドを持っている人はルールを守らない」というイメージを持つこともあるでしょう。今回は、こうしたブランドロゴとマナー意識の関連について考察します。
ブランドロゴは“態度”を表すアイコン？
たとえば「Girls Don’t Cry」や「Anti Social Social Club」といったブランドは、その名前自体に“社会からの距離”や“反骨精神”を感じさせるため、無意識に「マナーを守らなそう」というイメージを与えることがあります。
実際にそうした人がルールを破っているかは別問題ですが、ブランドが持つカルチャー的な背景やメッセージが、着用者の“キャラ付け”として強く作用してしまうのです。
「THE NORTH FACE」＝アクティブ＝ルール無視？
「THE NORTH FACE」のようなアウトドアブランドを身につけた若者が通勤時にエスカレーターを歩いている姿を見ると、「アクティブで急いでいてルールを無視しがち」という印象を持つ人もいるかもしれません。
ブランド自体に非はないにもかかわらず、シチュエーションや装い方によってマナーへの評価が左右されるのは興味深い現象です。
ブランドイメージと行動が一致しないケースも多い
当然ながら、どんなブランドを身にまとっていようと、その人のマナーや性格とは直接関係がないことがほとんどです。ルールを守る人も、破る人も、同じブランドを着ている可能性は十分あります。
むしろ、ブランドの影響力が強くなりすぎたがゆえに「そういう人が多いのでは？」というバイアスが生まれてしまう点に注意が必要です。
ネット上でも見られる「ブランド偏見」
SNSでは、「〇〇の服着てる人って怖い」といった投稿が話題になることもあり、こうした“ブランドによる偏見”は現代の一種の共通認識になりつつあります。
特に人気ブランドは、ファッション感度の高い人や自己表現を重視する人が多く着用するため、個性が強く見えやすく、それがマナーの良し悪しと結びつけられやすいという傾向もあります。
まとめ：ブランドよりも「ふるまい」が大切
どんなブランドを身につけていても、結局は「ふるまい」こそがその人の本質を映し出します。ブランドに込められたメッセージや印象に左右されることなく、一人ひとりの行動を冷静に観察する視点が大切です。
ファッションは自己表現の一部であり、マナーは他者との関係を築くための基本。それぞれをバランスよく意識して、他人に偏見を持たず、そして自分自身もマナーを大切にしたいものです。
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