日常生活でスマホや読書など近くの作業が増えると、近くが見やすいメガネが欲しくなる方も多いでしょう。しかし「すでに遠くが見えるメガネを持っているけど、近く用のメガネは度数を計らずに作れるの?」と疑問に思う方も少なくありません。この記事では、近用メガネを作る際に必要な知識と注意点をわかりやすく解説します。
近く用メガネと遠く用メガネの違い
遠く用メガネは、主に近視や乱視の矯正に使われ、遠方の景色や黒板、道路標識などをはっきり見せるために作られます。一方、近く用メガネ(老眼鏡やPC用メガネなど)は、手元のピントを合わせやすくするための度数設定がされています。
同じ「メガネ」でも目的が違うため、必ずしも遠く用メガネを基準に近く用を作れるわけではありません。この違いを理解しておくことが重要です。
度数を測らずに近く用メガネは作れるのか
結論から言うと、正確な近く用メガネを作るには度数計測が必要です。市販の既製老眼鏡は+1.0や+2.0といった規格で販売されていますが、個々の目の状態(左右の度数差や乱視の有無)に合わないことも多く、長時間使用すると目の疲れや頭痛の原因になりやすいです。
例えば、手芸をする60代の方が市販の+2.0の老眼鏡を使ったところ、最初は見やすかったものの長時間の作業で目が疲れてしまい、結局眼科で処方された度数のメガネに買い替えたケースもあります。
正しい近用メガネを作るための手順
近用メガネを作る場合、以下の流れが一般的です。
- 眼科または眼鏡店で視力測定を行う
- 生活スタイル(読書、PC作業、手芸など)の距離を確認する
- 用途に合わせて度数を調整してもらう
このプロセスを踏むことで、目に負担の少ない最適なメガネを作ることができます。特に40代以降は老眼が進行するため、定期的な測定がおすすめです。
遠く用と近く用を兼ねる選択肢
最近では「遠近両用メガネ」や「中近両用メガネ」といった多焦点レンズも普及しています。これらは一枚のレンズで遠くも近くも見えるよう設計されているため、メガネの掛け替えが面倒な人に向いています。
ただし、慣れるまでに時間がかかる場合もあるので、まずは専門スタッフに相談し、自分の生活スタイルに合うレンズを選ぶことが大切です。
実際の使用者の声
ある50代女性は「既製老眼鏡を使っていたが頭痛がひどくなり、検眼してもらったら左右の度数が異なっていた」と話します。検眼後に作ったオーダーメイドの近用メガネでは、目の疲れが格段に減ったそうです。
また、30代でPC作業が多い男性は、度数を計って作ったブルーライトカット入りの近用メガネを使用することで、夕方の眼精疲労が和らいだと実感しています。
まとめ
近く用メガネを作る際に度数計測を省略するのはおすすめできません。市販の既製老眼鏡で済むケースもありますが、多くの場合は個人差が大きいため、眼科や眼鏡店で測定して作る方が安心です。長期的に目を健康に保つためにも、自分に合った度数で作成することを強く推奨します。
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