チャンピオンのリバースウィーブは、古着市場で圧倒的な人気を誇るスウェットシリーズです。特にタグのデザインは年代を見極める大切な手がかりであり、「ヴィンテージ」と呼ばれるか「レギュラー」とされるかを左右します。本記事では、トリコタグ以降のリバースウィーブがどのように扱われているのかを、古着市場の視点から解説します。
リバースウィーブとは?
1930年代に誕生したチャンピオンのリバースウィーブは、生地の縮みを防ぐために縦横の織りを逆に配置した独自製法のスウェットです。耐久性が高く、カレッジやアメカジの象徴的存在として長く愛されています。
古着市場では「タグの年代」「生産国」「素材配合」によって価値が変わるのが特徴です。
タグの変遷と年代判定
タグ名 | 年代 | 特徴 |
---|---|---|
ランタグ | 1950〜60年代 | 最古期で高額取引される |
バータグ | 1970年代 | シンプルな棒状のタグ |
トリコタグ | 1970年代後半〜80年代 | 赤・白・青の3色デザイン |
Cマークタグ | 1990年代 | 胸にCロゴが入ることが多い |
トリコタグは70年代後半から90年代初頭にかけて使用されており、この時期のリバースウィーブは現在でも「ヴィンテージ」として扱われることがあります。
トリコタグ以降はヴィンテージではないのか?
市場ではおおむね「90年代までのトリコタグや単色タグ」はヴィンテージ扱いされます。ただし、2000年代以降のCマークタグや現行品はレギュラーとされ、希少価値は下がります。
つまり「トリコタグだからヴィンテージではない」というわけではなく、タグの細かい仕様(刺繍タグかプリントタグか、生産国がUSAか否か)によって評価が変わるのです。
実例:価格の違い
例えば、80年代トリコタグのリバースウィーブは状態次第で2〜3万円程度で取引されることがあります。一方、90年代後半のCマークタグのアイテムは1万円前後で見つけやすく、古着初心者にも手を出しやすいです。
このように同じリバースウィーブでも、タグと年代によって相場が大きく変動します。
まとめ
チャンピオンのリバースウィーブは、トリコタグ以降も年代や仕様によってはヴィンテージ扱いされます。ただし、90年代後半〜2000年代以降のものは「レギュラー」と分類される傾向が強いです。購入時はタグの細部や生産国を確認し、自分が求める「ヴィンテージ感」と予算に合わせて選ぶのがおすすめです。
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