ロレックスのヨットマスターやブレゲのマリーンⅡなど、高級自動巻き時計を所有している方にとって、ワインディングマシーンの使用は悩ましい問題です。月に3〜5回程度しか使用しない場合、ワインディングマシーンに入れて回しておくべきか、それとも手動でゼンマイを巻いたり日時を毎回合わせる方が良いのか、迷うところです。
ワインディングマシーンの役割とメリット
ワインディングマシーンは、自動巻き時計をセットすることで、時計を自動的に回転させ、ゼンマイを巻き上げる装置です。これにより、使用しない間も時計を動かし続けることができ、以下のようなメリットがあります。
- 時刻や日付の調整の手間が省ける
- 機械油の偏りや固まりを防ぎ、ムーブメントの寿命を延ばす可能性がある
- インテリアとしての役割も果たす
ワインディングマシーン使用のデメリットと注意点
一方で、ワインディングマシーンの使用には以下のようなデメリットや注意点もあります。
- 内部部品の摩耗や劣化が進む可能性がある
- ゼンマイの巻き上げ過ぎによる部品への負担がかかることがある
- 長期間使用しない場合、内部の機械油が固まる恐れがある
特に、オーバーホールを定期的に行っていない場合、部品の消耗が早まる可能性があるため、使用には注意が必要です。
月数回の使用時の適切な対応方法
月に3〜5回程度の使用頻度であれば、無理にワインディングマシーンを使用する必要はありません。以下の方法で対応することが推奨されます。
- 使用しない間は時計を止めて保管し、使用前に手動でゼンマイを巻き上げる
- 使用頻度が低くても、定期的にゼンマイを巻き上げて機械油の固まりを防ぐ
- 必要に応じて、ワインディングマシーンを使用する際は、使用時間を限定するなど工夫する
まとめ
ロレックスのヨットマスターやブレゲのマリーンⅡなどの高級自動巻き時計を月に3〜5回程度使用する場合、ワインディングマシーンの使用は必須ではありません。手動でゼンマイを巻き上げることで、時計のメンテナンスを行うことができます。ただし、使用頻度が低くても定期的なゼンマイの巻き上げやオーバーホールを行うことで、ムーブメントの寿命を延ばすことができます。ワインディングマシーンを使用する際は、使用時間を限定するなどの工夫を行い、時計への負担を最小限に抑えるようにしましょう。
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