遠視のメガネを作るなら眼科?それともメガネ店?機能差と選び方ガイド

メガネ、サングラス

遠視のメガネを作り直す際、「眼科で視力検査を受けるべきか、メガネ店で検眼すれば十分か」という疑問は多くの人が抱くものです。特に既に眼科で処方を受けていたケースでは、その差や注意点は気になります。本記事では、両者の機能的な違い、選び方のポイント、ケースごとの判断基準を解説します。

眼科での検査とメガネ店での検眼、その目的の違い

まず、「眼科」と「メガネ店」で行われる検査・測定の目的には明確な違いがあります。眼科では、屈折異常(近視・遠視・乱視)だけでなく、視神経・網膜・角膜・眼圧など**眼の健康全体を診る**診察が主目的です。一方、メガネ店での検眼(視力測定やレンズ処方)は、あくまで**最適なメガネレンズを設計・提供するため**の測定が中心です。[参照]

そのため、眼科での検査では病気の早期発見が期待でき、メガネ店ではフィッティング・度数調整・レンズ選定に特化した測定が得意です。

メガネ店の検眼でできること・限界

メガネ店では、オートレフラクトメータやレフ・フォロプターなど視力検査機器を使い、球面度数・乱視度数・近見・遠見などを測定します。これを基に「見えやすさ」を優先したレンズ処方が行われます。[参照]

ただし、メガネ店では眼科ほど深い検査(眼底検査・眼圧測定・角膜形状測定など)は行われないことが多く、眼の病気を見落とす可能性があります。また、**測定精度やスタッフの技術レベル**は店によってばらつきがあります。[参照]

今回のような「コーティング劣化による作り直し」ではどちらを選ぶべきか?

今回のケースでは、目に明らかな自覚症状(激しい痛み・視野異常・頻繁な変化など)がないなら、**信頼できるメガネ店で検眼・レンズ交換**を行うのが現実的な選択です。既に過去に眼科での処方があり、その度数データが残っていれば、その情報を元に調整できます。

とはいえ、5年ぶりであることや加齢変化の可能性も考慮すると、初回だけは眼科で検査を兼ねて処方箋をもらっておくという方法も安全です。

両方を使い分けるための判断基準とタイミング

どちらで検査を受けるか迷った際は、以下のような基準を使うと良いでしょう。

  • **初めてメガネを作る・何年も眼科を受診していない** → 眼科を受診し、全体の目の状態をチェック
  • **見え方の違和感だけ、明らかな病的症状なし** → 信頼できるメガネ店で検眼して度数を合わせる
  • **メガネをかけても視力が出ない/疲れ目・頭痛が強い/変化が激しい** → 眼科での精密検査が望ましい
  • **店側で検眼をしたが納得できない見え方** → 眼科処方をベースに別のメガネ店で再処方を受ける

実例・注意点:誤差・適合ズレのリスク

例えば、眼科で測定した度数をそのまま使ってメガネを作ったが、日常使いで違和感を感じるケースがあります。これは、メガネ店での「装用テスト」や「両眼バランステスト」が不十分だったためです。質の高いメガネ店ではこのような調整を重視します。

一方、眼科処方を基にメガネ店で度数を落として“見やすさ優先”で調整することも可能です。ただし、そのときも必ず試用・微調整を行うことが重要です。

まとめ:両立運用がベストな選択肢

遠視のメガネを作り直す際、眼科とメガネ店それぞれに得意分野があります。眼科は目の健康チェック、メガネ店はフィッティングと度数最適化が強みです。

症状が軽く、過去の処方データがある場合は、信頼できるメガネ店で検眼・レンズ交換をしても十分なことが多いです。ただし、初回作成や異常が疑われる場合は、一度眼科でしっかり検査を受けておくのが安心な方法とも言えます。

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