七五三の着物が少し長いときの対処法｜微調整の腰上げと紐・ゴムの上手な使い方

七五三で着用する3歳の女の子の着物は、成長を見越して仕立てられているため、当日になって「ほんの少しだけ長い」ということはよくあります。そんな微妙な長さ調整に役立つ腰上げの方法や、紐・ゴムの使い分けについて詳しく解説します。

着物が少し長いときにできる微調整とは？

元々腰上げされている着物でも、お子さまの体格により「あと1〜2cmだけ短くしたい」という場面があります。その場合でも、着物に手を加えず、外側からの微調整で対応できます。

特に3歳の七五三は長時間歩くことも少ないため、軽い調整で形が保てれば問題なく着用できます。お子さまが動いた際に足元を踏まないよう、ほんの少しだけ短くしてあげることが大切です。

微妙な長さの調整であれば、巾着袋の紐など細めの紐でも十分対応できます。着物の内側に軽く折り上げた部分を固定する形で結び、表からは見えないように調整すれば自然な仕上がりになります。

例えば、背中心から数センチ折り上げをつくり、紐を横方向に軽く結ぶだけでも全体の長さが短くなります。この方法は着物自体に針を通さないため、後から外しても跡が残らないメリットがあります。

もしお子さまが動きやすい性格で、紐では結び目が緩んでしまいそうな場合は、柔らかい平ゴムを使う方法もあります。ゴムは伸縮性があるため、着物を引きすぎず自然に整えてくれる特徴があります。

特に、歩いたときに裾が引っかかりやすい子には、軽くゴムで留めることで動きに合わせて調整してくれるため便利です。ただし、強く締めると苦しくなるため、必ず軽く固定する程度に留めましょう。

腰上げされている着物でも、当日の着付けによって微妙な長さの違いが生まれることがあります。これは成長や体型の変化による自然なもので、追加の微調整は問題ありません。

少しだけ長いと感じた場合は、腰紐を気持ちだけ高めに結び直すだけで解決する場合もあります。また、腰紐の位置を5mm〜1cm変えるだけでも着丈が調整されることがあり、簡単にほどよい長さに収まります。

たとえば、3歳のお子さまで着物が1cmほど長かったケースでは、着物の腰部分を少しだけ内側に折り込み、紐で軽く固定するだけでバランスが取れました。外からは全く見えず、美しいシルエットのまま着用できています。

別のケースでは、ゴムを軽く巻いて調整し、動いても着崩れしにくくなったという声もあります。微調整は「軽く固定」がポイントです。

七五三の着物が「ほんの少し長い」という場合は、紐でもゴムでも微調整が可能です。大きく手を加える必要はなく、内側で軽く折り上げて固定するだけで十分きれいに仕上がります。お子さまが当日安心して歩けるよう、簡単な調整でベストな着丈に整えてあげてください。