ニューバランスの1700は、1999年に登場した1000番台のフラッグシップモデルで、Made in USAのM1700とアジア製のCM1700などが存在します。丸みとボリュームのあるシルエットに加え、フルレングスのABZORBを採用した履き心地の良さから、現在でも復刻モデルを探している人が多い一足です。
一方、スニーカー選びで小指が当たりやすい人にとって重要なのが、単純なサイズ表記ではなくトゥボックスの形状、つま先部分の補強、ウイズ、左右の足の大きさです。特に990v6のつま先周辺が硬く感じる人は、1700でも同じように当たらないか気になるところでしょう。
この記事では、M1700・CM1700のつま先構造について確認できる情報を整理しながら、990v6や998との感触の違いを考える際のポイント、左右差がある人のサイズ選びまで解説します。
- M1700・CM1700とはどんなニューバランスなのか
- M1700・CM1700の先芯は硬い樹脂なのか
- 1700のトゥボックス自体は比較的丸みと高さがある
- 1700は「柔らかそうだから大丈夫」と判断しないほうがよい
- 990v6で小指が痛い場合に確認したいこと
- 1700はDウイズのモデルが多い点にも注意
- サイズアップだけで小指の痛みを解決しないほうがよい理由
- 試着するときは立った状態だけで判断しない
- M1700とCM1700はできれば別々に試着する
- 998と1700も「つま先を押した感触」だけでは比較できない
- 左右差が大きいならニューバランス直営店の計測も選択肢
- まとめ:1700はトゥに丸みがあるが、先芯の材質だけで判断しない
M1700・CM1700とはどんなニューバランスなのか
1700は1999年に発売されたニューバランス1000番台の5代目にあたるモデルです。ニューバランス公式によると、当時の最先端技術を投入したモデルで、ミッドソールにはクッショニング素材のABZORBをフルレングスで採用し、アウトソールの踵部分には耐摩耗性に優れるN duranceが使われています。
M1700はMade in USAとして復刻されたモデルがあり、一方のCM1700はアジア生産による復刻モデルです。2020年に発売されたCM1700について、ニューバランスはUSA製1700と同一のソールを使用し、1700の安定性やクッション性、履き心地を再現したモデルと説明しています。[参照:ニューバランス公式]
ただし、M1700とCM1700を「生産国だけが違う完全に同一の靴」と考えるのは避けたほうがよいでしょう。復刻された年代や品番によってアッパー素材などの仕様が異なるため、フィット感については具体的な品番単位で確認することが重要です。
M1700・CM1700の先芯は硬い樹脂なのか
結論から整理すると、一般向けM1700・CM1700について、990v6との比較で「つま先内部にこの硬質樹脂製先芯を使用している」と断定できる公式仕様は確認できません。ニューバランス公式の1700の商品説明では、ABZORBやN duranceなどのソール技術は詳しく紹介されていますが、つま先内部の先芯について材質まで公表されていません。
これは重要な点です。「指で押すと硬いから樹脂製」「柔らかいから先芯がない」と外観だけで内部素材を断定するのは適切ではありません。アッパーには表材、裏材、補強材などが重なっており、それらの組み合わせでも硬さが変わるからです。
なお、ニューバランスには作業用の「New Balance pro sneaker」も存在し、こちらについてはメーカー関連資料でナイロンファイバー製の樹脂製先芯が明記されています。しかし、これは安全性を考慮したワークシューズの仕様であり、一般向けM1700・CM1700にその情報をそのまま当てはめることはできません。
1700のトゥボックス自体は比較的丸みと高さがある
1700の特徴として注目したいのが、外観からも分かる丸みの強いトゥです。M1700のトゥボックスにはメッシュとオーバーレイを組み合わせた構造が採用され、1000番台のなかでもボリュームのあるシルエットになっています。
1700を紹介する販売・レビュー媒体でも、トゥ部分に高さがあり、指先の圧迫感を抑えやすい形状として評価されています。ただし、「見た目に丸い=小指部分が必ず広い」という意味ではありません。足幅が広い人の場合、前方の高さには余裕があっても、第5趾付近がアッパー側面へ当たることがあります。
例えば親指の前には十分な捨て寸があるのに小指だけ痛い場合、単純に靴の長さが足りないのではなく、足の一番広い位置と靴型の一番広い位置が合っていない可能性があります。このケースではサイズアップだけで解決しないこともあります。
1700は「柔らかそうだから大丈夫」と判断しないほうがよい
スニーカーのつま先を手で押したときの柔らかさは、フィッティングを判断する材料の一つにはなります。しかし実際に小指が痛くなるかどうかは、それだけでは決まりません。
例えばアッパー上面が柔らかく潰れる靴でも、小指が接触する側面にレザーのオーバーレイや縫い目があれば、歩行時に圧迫を感じる可能性があります。反対に、ある程度形状保持力のあるトゥでも、足型との相性がよく十分なスペースがあれば痛みを感じないことがあります。
そのためM1700・CM1700を検討する場合は、「先芯が硬いか柔らかいか」だけでなく、実際に第5趾がどこへ接触するのかを試着で確認することが重要です。
990v6で小指が痛い場合に確認したいこと
990v6を履いて小指が痛くなる場合、最初に確認したいのは足長だけではなく足囲です。ニューバランス自身も、同じ足長でも足の幅や甲の高さなどは人によって異なるため、足長とウイズを組み合わせたフィッティングを推奨しています。[参照:ニューバランス公式 ウイズサイジング・システム]
特に「右足は問題ないのに左足の小指だけ痛い」という場合には、左右の足長だけでなく足囲にも差がある可能性があります。人間の左右の足が完全に同じ大きさとは限らないためです。
この場合、右足を基準にジャストサイズを選ぶと、大きい左足だけが圧迫されることがあります。靴選びでは基本的に大きいほうの足を基準にフィッティングし、小さい側はシューレースの締め方などで調整する考え方があります。
1700はDウイズのモデルが多い点にも注意
例えば2020年に日本限定で復刻されたCM1700NJは、ニューバランス公式資料でウイズがDとされています。ニューバランスの日本向けサイズガイドでは、メンズ・ユニセックスのDは「やや細い」、2Eは「標準」、4Eは「幅広」と案内されています。[参照:ニューバランス公式 サイズガイド]
つまり1700が外観上ボリュームのあるモデルだからといって、ワイドモデルと同じ感覚で選べるとは限りません。特に小指側が張り出した足の場合、Dウイズとの相性を確認する必要があります。
またM1700についても復刻品や個別品番があります。中古市場で1700を探す場合は「M1700だからこのサイズ」と一括りにせず、品番、表記サイズ、ウイズを確認してから購入するほうが安全です。
サイズアップだけで小指の痛みを解決しないほうがよい理由
小指が当たると「0.5cm大きくすればよい」と考えがちですが、これは必ずしも正解ではありません。サイズアップすると靴の全長だけでなく、靴の最も幅が広い位置も前後に移動するため、足と靴型の位置関係そのものが変わります。
適度なサイズアップで小指周辺に余裕が生まれる場合はあります。一方、必要以上にサイズを上げると踵が浮いたり、歩行時に足が靴の中で前へ滑ったりして、かえってつま先が当たる場合があります。
特に1700は厚みのあるソールを持つモデルです。単純に大きいサイズを選ぶのではなく、踵を合わせてシューレースを締めた状態で歩き、足が前後へ動かないか確認するとよいでしょう。
試着するときは立った状態だけで判断しない
小指の痛みを避けたい場合、店頭で履いて数秒立つだけでは十分とはいえません。靴紐を普段と同じ程度まで締め、可能であれば店内を数分歩いて確認します。
確認するポイントは、親指の前方に適度な余裕があるか、小指の外側がオーバーレイ部分へ強く押し付けられていないか、踵が過度に浮かないか、踏み込んだときに前足部が締め付けられないかです。
さらに左右両方を必ず履きます。左足のほうが大きいと分かっている場合は、左足を中心に確認してください。夕方は足がむくんで大きくなりやすいため、長時間歩く用途を想定するなら、実際に履く時間帯に近い条件で試す方法もあります。
M1700とCM1700はできれば別々に試着する
M1700とCM1700は同じ1700をベースにしていますが、製造国や発売時期、アッパー素材などに違いがあります。2020年のCM1700について公式に「U.S.A.製1700と同一のソール」と説明されていることからも、同一性が明示されているのは主としてソール部分です。
したがって、M1700を試着して快適だったからCM1700も完全に同じ、あるいはその逆と決めつけるのは避けたほうがよいでしょう。特に問題になっているのが小指とアッパーの接触なら、ソールよりアッパーのフィットが重要になります。
中古で購入する場合は新品時からアッパーが馴染んでいる可能性もあります。新品と中古の試着感が違うことも考慮しましょう。
998と1700も「つま先を押した感触」だけでは比較できない
998もニューバランスを代表するMade in USA系モデルですが、1700とはアッパーのパターンや靴型、ソール構造が異なります。そのため998のトゥを押して柔らかく感じるからといって、同サイズの1700でも同じフィットになるとは限りません。
小指の快適性という観点では、指でトゥを押したときの変形量よりも、履いた状態で小指の付け根から先端にかけて圧迫されていないかを見るほうが実用的です。
1700は丸みのあるシルエットと比較的高さのあるトゥが特徴ですが、横方向のフィットは別問題です。「990v6より柔らかい靴を探す」というより、「自分の左足の前足部と1700のラストが合うか」という視点で選ぶと失敗しにくくなります。
左右差が大きいならニューバランス直営店の計測も選択肢
左右でサイズ感が違う人には、ニューバランスのオフィシャルストアなどで足を計測してもらう方法があります。同社は対象店舗で3Dスキャンやウイズサイジングなどのフィッティングサービスを提供しています。[参照:ニューバランス公式]
自分では「左足だけ少し長い」と感じていても、実際には足長ではなく足囲が大きい、あるいは小指側へ体重がかかりやすいというケースもあります。数値を把握しておけば1700以外のモデルを選ぶ際にも役立ちます。
特に現在履いている990v6を持参し、「この位置が当たる」とスタッフへ伝えられれば比較しやすくなります。痛みの出る場所が明確なら、単なるサイズアップ以外の選択肢も検討できます。
まとめ:1700はトゥに丸みがあるが、先芯の材質だけで判断しない
M1700・CM1700は、丸みと高さのあるトゥデザインを持つニューバランスのフラッグシップ系モデルです。M1700はMade in USAの復刻があり、CM1700にはアジア製の復刻モデルがあります。
一方で、一般向けM1700・CM1700について、990v6との比較で「硬質樹脂の先芯が入っている」「998と同じ柔らかい先芯である」と材質まで断定できる公式情報は確認できません。公式資料で明確なのは1700のABZORBやN durance、CM1700のソール仕様などであり、トゥ内部の補強材については慎重に扱う必要があります。
990v6で左足の小指が当たって痛い場合、1700を「先芯が柔らかそう」という理由だけで購入するより、左足を基準にM1700またはCM1700を実際に履き、小指側の圧迫を確認するのがおすすめです。
1700は見た目には比較的ゆったりしたトゥを持っていますが、Dウイズで展開されたCM1700もあり、足幅との相性には個人差があります。可能であればニューバランスのフィッティングサービスで左右の足長・足囲を計測し、その数値を把握したうえで試着すると、990v6で経験した小指の痛みを避けやすくなります。


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