メガネを外したとき、鼻に当たる真ん中付近から汗や皮脂のような臭いを感じることがあります。毎日顔を洗っていても、メガネには皮脂、汗、化粧品、ホコリなどが少しずつ付着するため、鼻あてやブリッジ周辺は意外と汚れやすい部分です。
特に注意したいのが、鼻パッドとその金具、フレームとの境目など、メガネ拭きだけでは届きにくい場所です。臭いを取るには香料でごまかすのではなく、付着した皮脂や汚れをメガネを傷めない方法で取り除くことが基本です。
この記事では、メガネの真ん中が臭くなる主な原因から、自宅でできる洗い方、やってはいけない掃除方法、洗っても臭いが取れない場合の対処まで分かりやすく解説します。
メガネの真ん中が臭くなる主な原因
メガネの中央付近で臭いが発生しやすい理由の一つが、鼻と直接触れる場所だからです。鼻周辺は皮脂が比較的多く、鼻パッドやフレームに皮脂と汗が付着します。
さらにホコリ、ファンデーション、日焼け止めなどが混ざると、単にメガネ拭きで表面を拭いただけでは落ちにくい汚れになります。暑い季節や運動後など汗を多くかく環境では、より汚れが蓄積しやすくなります。
また「真ん中が臭う」と感じても、臭いの発生場所がブリッジとは限りません。鼻パッド、鼻パッドを固定する金具、ネジ周辺などから発生した臭いを中央部分からの臭いとして感じている場合があります。
まず確認したいのは鼻パッドとその周辺
鼻パッド付きのメガネでは、左右の鼻パッドをよく確認します。透明だったパッドが黄色や茶色っぽく変色していたり、金具との境目に白色や緑色、黒っぽい汚れが付着していたりする場合は、長期間の使用によって汚れが蓄積している可能性があります。
鼻パッドの表面だけではなく、パッドと金具の接続部分にも汚れが入り込みます。この部分は普通のメガネ拭きでは掃除しにくいため、「レンズは毎日拭いているのに臭う」という状態になることがあります。
セルフレームなど鼻パッドがフレームと一体になっているタイプでは、鼻が触れる盛り上がった部分と、その周辺を確認します。皮脂によるベタつきがある場合は洗浄が必要です。
自宅でできる基本的なメガネの洗い方
一般的なメガネの日常的な洗浄では、まず流水で表面のホコリなどを流します。乾いた状態で強くこすると、付着している細かな異物によってレンズに傷が付く可能性があるためです。
皮脂汚れが気になる場合は、使用しているメガネの取扱説明に従ったうえで、メガネに使用できる中性洗剤や専用クリーナーを利用します。中性洗剤を使えるメガネであれば、ごく少量を水でなじませ、指の腹を使ってレンズやフレーム、鼻あて周辺を優しく洗います。
洗剤分が残らないよう十分にすすいだ後、水滴を清潔で柔らかな布などで押さえるように取り、最後にメガネ専用クロスで優しく仕上げます。レンズのコーティングやフレーム素材によって適切な手入れ方法が異なる場合があるため、不明な場合は購入店やメーカーの案内を優先してください。
鼻パッド周辺の細かな汚れは無理に分解しない
鼻パッドと金具の隙間には汚れが入り込むため、表面を洗っても完全には取れないことがあります。しかし、自分でネジを外して分解することは必ずしもおすすめできません。
非常に小さなネジを紛失したり、パッドの向きや位置が変わったり、金具を曲げてしまったりする可能性があるためです。鼻パッドの位置が変わると掛け心地にも影響します。
通常の水洗いで取れない汚れが隙間にある場合は、メガネ店へ持ち込んでクリーニングを相談するほうが安全です。店舗によっては超音波洗浄などに対応しています。
お湯で洗うのは避けたほうがよい
油汚れなら熱いお湯のほうが落ちそうに思えますが、メガネを熱湯で洗うのは避けましょう。レンズには反射防止などの各種コーティングが施されていることがあり、高温によって悪影響が生じる可能性があります。
同様の理由から、サウナや高温になる車内などにメガネを長時間置くことも好ましくありません。
日常的な水洗いでは基本的に水を使用し、メーカーが指定する手入れ方法に従うのが安全です。
アルコールや強力な洗剤を安易に使わない
臭いがすると「アルコールで消毒すれば取れる」と考えがちですが、メガネに家庭用のアルコール製品を無条件で使用するのはおすすめできません。
レンズのコーティングやフレームの材質によっては、薬剤によって変質、変色、劣化などが起こる可能性があります。漂白剤、カビ取り剤、酸性・アルカリ性の強い洗剤なども避けるべきです。
除菌が必要な場合でも、使用しているレンズ・フレームに対応していることが明記されたメガネ専用品を選ぶか、メガネ店へ確認しましょう。「臭いが強いから強い薬剤を使う」のではなく、素材を傷めずに汚れそのものを除去することが重要です。
鼻パッド自体に臭いや変色が残るなら交換を検討
長期間使った鼻パッドでは、洗浄しても変色や臭いが十分に改善しないことがあります。その場合は、鼻パッドそのものを交換する方法があります。
鼻パッドは肌と接触し続ける消耗部品です。汚れだけでなく、経年変化によって硬くなったり変色したりすることもあります。
交換可能かどうかや費用はメガネの構造と店舗によって異なるため、購入したメガネ店などへ持ち込んで相談するとよいでしょう。特にネジ式など交換できる構造なら、クリーニングと同時に状態を確認してもらうと効率的です。
金具周辺が緑色になっている場合はどうする?
鼻パッド周辺の金属部分に緑色っぽい汚れが見える場合があります。これは単なる皮脂汚れだけではなく、金属部分の腐食などに関連している場合があります。
こうした状態を自宅で研磨剤などを使って削り取ろうとすると、メッキやフレームを傷める可能性があります。
洗浄しても落ちない変色や腐食らしきものがある場合は、そのままメガネ店へ持ち込んで状態を確認してもらうのが無難です。必要に応じて鼻パッドや関連部品を交換できる場合があります。
超音波洗浄なら細かな隙間の汚れも落としやすい
メガネ店でよく見かける超音波洗浄機は、手では掃除しにくい細かな部分の汚れを落とす際に役立ちます。鼻パッド周辺、蝶番、フレームとレンズの境目などには汚れが入りやすいためです。
ただし、すべてのメガネを無条件で超音波洗浄できるわけではありません。素材、装飾、レンズやフレームの状態などによって適さない場合があります。
そのため家庭用超音波洗浄機を使う場合も、自分のメガネが対応しているか確認する必要があります。分からない場合はメガネ店へ任せるほうが安心です。
臭いを再発させにくくする日常のお手入れ
一度きれいにしても、メガネは毎日肌に触れるため再び皮脂が付着します。臭いを防ぐには「汚れてから大掃除する」よりも、軽い汚れの段階でこまめに手入れするほうが簡単です。
汗を多くかいた日は、帰宅後に鼻あて部分の状態を確認します。対応しているメガネなら水洗いして汗や皮脂を落とし、水分を残さず乾かします。
特に夏場、スポーツをした日、日焼け止めを使用した日などは汚れやすくなります。鼻パッドだけでなく、耳に掛かるテンプルの先端部分も皮脂が付きやすいため、一緒に清潔にしておくとよいでしょう。
ケースやメガネ拭きが臭いの原因になることもある
メガネをきれいにした直後は臭わないのに、ケースへ入れた後に再び臭いを感じる場合は、ケースやメガネ拭きも確認してみましょう。
皮脂の付いたメガネを繰り返し収納していると、ケースの内側にも汚れが蓄積します。また、長期間洗っていないメガネ拭きにも皮脂が残り、それでメガネを拭くことで汚れを再び広げてしまうことがあります。
クロスは製品表示に従って定期的に洗浄・交換し、ケースも素材に適した方法で清潔に保ちます。メガネ本体だけを洗うのではなく、普段接触する用品まで含めて管理すると臭いの再発を防ぎやすくなります。
洗っても臭いが取れない場合はメガネ店へ
水洗いと適切なクリーナーによる洗浄をしても中央部分の臭いが残るなら、鼻パッドの裏側やネジ、フレームとレンズの境目など、自宅では掃除しにくい場所に汚れが残っている可能性があります。
この状態で爪楊枝や金属製の道具を隙間へ差し込んだり、強力な薬品を使ったりするのは避けたほうが安全です。レンズやフレームに傷を付けると、臭いを取る以上の修理費用が必要になることがあります。
メガネ店ならクリーニングだけでなく、鼻パッドやネジの状態、フレームの腐食なども確認してもらえます。長く使用しているメガネほど、一度プロに状態を見てもらうメリットがあります。
まとめ:メガネ中央の臭いは鼻あて周辺の皮脂汚れから確認する
メガネの真ん中から気になる臭いがする場合、まず確認したいのは鼻パッド、ブリッジ、鼻パッドを支える金具やネジ周辺です。これらは鼻の皮脂や汗が付着しやすいうえ、細かな隙間が多いため汚れが蓄積しやすい場所です。
基本的な対策は、メガネに適した方法で水洗いし、使用可能な中性洗剤や専用クリーナーで皮脂汚れを優しく落とすことです。熱湯や強力な洗剤、対応可否が分からないアルコールなどを自己判断で使用するのは避けましょう。
それでも臭いが残る場合は、鼻パッド自体の劣化や、手の届かない部分に蓄積した汚れが原因になっている可能性があります。その場合はメガネ店でクリーニングや鼻パッド交換を相談するのが確実です。日頃から汗や皮脂をこまめに落とし、メガネ拭きやケースも清潔に保つことで、臭いの再発も防ぎやすくなります。


コメント