ラメ入りニットのラメは取れる?服を傷めず光沢を抑える方法と避けたい処理を解説

メンズ全般

通販で洋服を購入したあと、届いた商品を見て「思っていた以上にラメが目立つ」「デザインは好きなのにキラキラ感だけなくしたい」と感じることがあります。とくにオンラインの商品写真では、照明や撮影条件によってラメの光沢が実物より分かりにくい場合があります。

ラメ入りの服からラメだけを取り除けるかどうかは、ラメが表面に後加工されているのか、ラメ糸として生地そのものに編み込まれているのかによって大きく異なります。後者の場合、基本的にはラメだけをきれいに除去することはできません。

実際の商品を例に、ラメ入りニットの構造と、光沢を抑えたいときにできること、やってはいけない処理について解説します。

対象商品は「エレガンスラメシアー ショート丈 半袖ニットポロシャツ」

対象の商品はELLUV(エルヴ)の「エレガンスラメシアー ショート丈 半袖ニットポロシャツ」です。ZOZOTOWNの商品情報では、素材はアクリル94%・ポリエステル6%と記載されています。[参照:ZOZOTOWN商品ページ]

商品名自体に「ラメシアー」と入っていることからも、ラメ感をデザイン上の特徴として作られたニットであることが分かります。そのため、単純に表面へラメ粉を振りかけただけの衣類とは分けて考える必要があります。

なお、商品ページではウォッシャブル加工という特徴も記載されていますが、これは「洗えばラメが落とせる」という意味ではありません。洗濯表示に従ったお手入れが可能であることと、ラメ部分を意図的に除去できることは別の話です。

ラメ入りの服には大きく分けて複数のタイプがある

衣類のラメ表現にはさまざまな方法があります。例えば、生地表面にグリッターやラメを接着する方法、ラメを含んだプリントを施す方法、そして金属的な光沢を持つ糸を生地へ織り込んだり編み込んだりする方法などです。

表面に付着しているタイプなら、経年劣化や摩擦によってラメが少しずつ脱落することがあります。一方、ラメ糸がニットの編み地を構成している場合、ラメだけを取ることは基本的に困難です。

例えば黒い毛糸と銀色の糸を一緒に編んだセーターから、完成後に銀色の糸だけを一本ずつ抜こうとする場面を想像すると分かりやすいでしょう。光っている部分も生地を構成する一部なので、取り除けば編み地そのものへ影響します。

まず「ラメが落ちるタイプ」か「編み込まれているタイプ」か確認する

ラメを目立たなくしたい場合、最初に構造を確認します。服を明るい場所で観察し、キラキラした部分が糸として生地の中を連続しているなら、ラメ糸である可能性が高くなります。

逆に、生地表面に細かな粒子が付着していて、軽く触っただけで指や周囲の物へ移るようなら、表面加工によるラメの可能性があります。

ただし、確認するために爪で強くこすったり、粘着テープを何度も貼り付けたりすることはおすすめできません。ラメ以外の繊維まで毛羽立ったり、編み目が変形したりする可能性があるためです。

ラメ糸が編み込まれている場合は除去しないほうがよい

ニットにラメ糸が使われている場合、「ラメだけを切って抜けばよいのでは」と考えることもできます。しかし、これは基本的にはおすすめできません。

ニットは複数の糸が一定の構造でループを作ることによって形を保っています。構成している糸を途中で切れば、ほつれ、穴、編み目の乱れなどが生じる可能性があります。

仮にラメ糸だけを部分的に抜けたとしても、服全体から均一に取り除くことは難しく、結果として「一部分だけ光らない」「ところどころ糸が飛び出している」という状態になる可能性があります。完成品の衣類をきれいな状態で維持したいなら、避けるほうが無難です。

粘着クリーナーやテープで取る方法にも注意

表面に付着したラメを取る方法として、粘着テープや衣類用クリーナーを思い浮かべる人もいるでしょう。確かに、後付けされたラメ粉が脱落している衣類では、表面に残った余分な粒子を回収できる場合があります。

しかしニットでは、粘着力によって繊維が引っ張られ、毛羽立ちや風合いの変化につながることがあります。とくにシアー感のある薄手ニットでは、生地への負担を考える必要があります。

ラメ糸そのものが光っている商品なら、粘着テープを使用しても根本的な解決にはなりません。取れるのは表面に脱落していた繊維や異物などで、生地を構成するラメ糸は残ります。

強く洗濯してラメを落とそうとするのも避けたい

「何度も洗えばラメが取れて目立たなくなるのでは」と考える場合もあります。しかし、ラメを落とす目的で通常より強く洗ったり、強い摩擦を加えたりする方法はおすすめできません。

ラメより先に本体の繊維が傷み、毛羽立ち、型崩れ、伸び、縮みなどが発生する可能性があるからです。ラメ糸が編み込まれていれば、何度洗っても期待するほど光沢が消えない可能性もあります。

洗濯する場合はラメ除去を目的とせず、必ず衣類についている洗濯表示を基準にしてください。商品ページ上でウォッシャブルとされていても、具体的な洗い方については製品の洗濯表示を優先するのが基本です。

除光液・アルコール・溶剤を使う方法は避ける

接着剤で固定された装飾を取る方法として、除光液や有機溶剤などを思いつくかもしれません。しかし衣類への使用を想定していない薬剤を使うのは避けるべきです。

今回の商品はアクリル94%・ポリエステル6%とされています。薬剤によっては繊維そのものや染色、表面加工へ影響を与える可能性があり、変色や質感の変化などを招くことがあります。

また、ラメ糸が編み込まれているなら接着剤を溶かして解決する問題ではありません。ラメを消すために薬品を使った結果、服そのものを傷めてしまっては本末転倒です。

どうしてもラメ感を減らしたい場合は「除去」より見え方を変える

ラメを物理的に取り除けない衣類では、発想を変えてラメが目立ちにくい着こなしにする方法があります。

ラメは光を反射することで目立つため、強い照明や直射日光ではキラキラ感が強く見え、柔らかな光の環境では比較的控えめに見えることがあります。また、服全体の組み合わせによっても印象は変化します。

例えばラメトップス以外を無地のパンツ、デニム、シンプルなバッグなどでまとめれば、全身が華美になるのを避けられます。「ラメを完全になくす」のではなく、「ラメだけが強調されないコーディネート」にする考え方です。

インナーや羽織りで見える面積を調整する方法もある

シアー系ニットの場合、インナーの色によって表面の見え方が変わることがあります。トップスと近い色のインナーを合わせると全体に統一感が生まれ、ラメ以外の要素とのコントラストを抑えやすくなります。

また季節や気温が合えば、ジャケットやカーディガンなどを重ね、ラメニットが見える面積を減らす方法もあります。

例えば襟元と胸元だけを見せれば、全面にラメが見える着方とはかなり印象が変わります。服そのものを加工しないため、失敗して元に戻せなくなるリスクがないのも利点です。

購入直後なら加工する前に返品条件を確認する

通販で購入した商品でラメがどうしても好みに合わない場合は、何らかの加工をする前に購入先の返品条件を確認することも重要です。

返品の可否や条件は、購入方法、商品状態、タグの有無、返品可能期間などによって異なります。一度洗濯したり、自分でラメを除去しようとして加工したりすると、返品できなくなる可能性があります。

そのため「このラメ感では着ない」と感じるのであれば、最初に返品可能か確認し、そのうえで残すか判断する順番が安全です。ZOZOTOWNの商品ページからも返品に関する案内を確認できます。[参照:ZOZOTOWN商品ページ]

どうしても加工したいなら専門店への相談も選択肢

お気に入りのデザインで、どうしてもラメだけを何とかしたい場合は、衣類のお直し店や専門的なクリーニング店へ現物を持ち込んで相談する方法があります。

ただし、専門店であっても生地そのものにラメ糸が使われている場合は「ラメだけを取り除いて元の風合いを維持する」という加工ができるとは限りません。

相談する場合には、「ラメを完全に除去したい」だけでなく「光沢を少し抑える方法がないか」「生地を傷めず見た目を変えられるか」といった聞き方をすると、素材に合わせた選択肢を提示してもらえる可能性があります。

目立たない部分で試すことが重要

衣類に何らかのお手入れを試す場合は、いきなり胸元などの目立つ部分へ行わず、裾の内側など外から分かりにくい場所で状態を確認するのが基本です。

同じ「ラメ入り」という商品でも、ラメの加工方法や糸の構成は異なります。別の商品で成功した方法が、そのまま今回の服でも使えるとは限りません。

とくに切る、引き抜く、強くこする、薬品を使用するといった不可逆的な加工は、一度失敗すると元へ戻せません。まず商品の構造を見極めることが重要です。

まとめ:ラメ糸なら無理に取らず、返品や着こなし変更を検討する

ラメ入り衣類のラメを取れるかどうかは、表面に付着しているラメなのか、生地を構成するラメ糸なのかで大きく変わります。表面の余分なラメなら落ちる場合がありますが、編み込まれたラメ糸だけを完成したニットからきれいに除去するのは基本的に困難です。

今回のELLUV「エレガンスラメシアー ショート丈 半袖ニットポロシャツ」は、商品名からもラメ表現そのものを特徴としたニットで、素材表示はアクリル94%・ポリエステル6%です。実物を確認してラメ糸が編み込まれている構造なら、無理に引き抜いたり切ったりするのは避けたほうがよいでしょう。

ラメ感がどうしても好みに合わない場合は、加工する前に返品可能か確認するのが最も安全です。返品しない場合は、シンプルなボトムスやインナー、羽織りを合わせてラメの見え方を抑える方法が現実的です。

服を傷める可能性のある強い洗濯、粘着力の強いテープ、溶剤、ラメ糸の切断などを安易に試すより、「ラメを除去できる構造なのか」を最初に確認することが失敗を防ぐポイントです。

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