古着で購入した米軍M65フィールドジャケットを調べていると、ジッパーや細部の作りが2ndモデルと3rdモデルの特徴を両方持っていることがあります。年代物のミリタリーウェアでは、こうした仕様の違いや混在は珍しくありません。
この記事では、M65ジャケットの2ndモデルと3rdモデルの特徴、パーツが混ざったように見える理由、混合仕様のジャケットがどのようなものなのかについて詳しく解説します。
M65フィールドジャケットには複数のモデルが存在する
M65フィールドジャケットは、1965年にアメリカ軍で採用された野戦用ジャケットです。長期間にわたって生産されたため、同じM65という名称でも年代によって細かな仕様変更が行われています。
代表的な区分としては、初期型の1stモデル、改良された2ndモデル、さらに変更が加えられた3rdモデル、最終型となる4thモデルなどがあります。
これらの違いは大きなデザイン変更ではなく、ジッパーの種類、ボタンやドローコード、フード収納部分、タグ表記など細かなディテールに現れるため、古着を探す際の重要なポイントになります。
M65の2ndモデルと3rdモデルの主な違い
M65の2ndモデルは、1960年代後半から1970年代前半頃に製造されたモデルです。特徴として、フロントジッパーにアルミ製ジッパーが使われている個体が多く、古い年代ならではの雰囲気があります。
一方で3rdモデルは1970年代頃に生産されたモデルで、フロントジッパーがブラス(真鍮)製やナイロン製へ変更された個体が見られます。また、細かなパーツや縫製仕様にも変更が加えられています。
例えば、フロントジッパーだけを見ると2ndモデルの特徴なのに、袖口や内部の仕様を見ると3rdモデルの特徴がある、といった個体が存在します。
2ndと3rdのパーツが混ざる理由
M65ジャケットで異なる年代の特徴が混ざっている理由はいくつかあります。最も多いのは、軍で使用されている間に修理やパーツ交換が行われたケースです。
米軍の装備品は、壊れたから廃棄するというより、使用可能な状態に修理しながら長く使われることが一般的でした。そのため、ジッパーやボタンなどが別年代の部品に交換されることがあります。
例えば、1970年代製造の3rdモデルでも、修理時に古い在庫部品が使われて2ndモデルのようなジッパーが付いている場合があります。逆に、古いモデルに後年のパーツが取り付けられていることもあります。
古着市場で見られるM65の混合仕様について
現在流通しているヴィンテージM65の中には、軍放出後に販売店や所有者によって修理されたものもあります。そのため、必ずしも製造時の完全なオリジナル状態とは限りません。
特にM65は人気が高く、長年着用されてきた個体が多いため、パーツ交換歴があるものは珍しくありません。むしろ実際に軍で使用されてきた証とも考えられます。
例えば、ジッパーだけ年代が違う、タグと本体の年代が一致しない、ボタンだけ違うメーカーになっているなどの場合でも、それだけで偽物や価値が低いと判断する必要はありません。
混合仕様のM65を判断するときに見るポイント
M65の年代を確認するときは、一つのパーツだけで判断せず、全体を見ることが大切です。タグの年代表記、コントラクトナンバー、ジッパー、縫製、ボタンなど複数の要素を確認します。
特に重要なのは内側のタグです。製造年や契約番号が記載されているため、ジャケットのおおよその年代を判断する手掛かりになります。
また、ヴィンテージミリタリーでは「すべてのパーツが同年代で揃っていること」だけが価値ではありません。実際に使われた歴史や雰囲気を楽しむこともM65の魅力の一つです。
混ざった仕様のM65は価値が低いのか
2ndと3rdの特徴が混ざっているM65だからといって、必ず価値が低いわけではありません。状態が良く、サイズや雰囲気が気に入るものであれば、十分に魅力的なヴィンテージアイテムです。
ミリタリーウェアでは、修理跡や仕様変更もその服が歩んできた歴史として評価されることがあります。新品のような状態よりも、実際に使われた風合いを好むコレクターも多くいます。
大切なのは、完全な年代一致品を探すのか、それとも雰囲気や着用感を楽しむのか、自分の目的に合わせて判断することです。
まとめ
M65フィールドジャケットで2ndモデルと3rdモデルの特徴が混ざっている場合、修理やパーツ交換による仕様変更である可能性が高いです。
軍用品は長期間使用される中で部品交換が行われることが多く、異なる年代のパーツが組み合わされた個体も存在します。
古着のM65を楽しむ際は、一部分だけで判断するのではなく、タグや全体のディテール、そしてジャケットが持つ雰囲気を見ることが大切です。混合仕様もまた、長い歴史を持つミリタリーウェアならではの魅力と言えます。


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