和裁初心者の方が手縫いで浴衣を作る際、寸法設定や特に気になる衿まわりの調整について悩んでいる方も多いと思います。この記事では、初心者向けに浴衣の寸法設定を解説し、特に衿まわりが上手くいくためのアドバイスを提供します。
1. 目安となる基本寸法の設定
浴衣の寸法を設定する際は、着る人の実寸に基づいて調整を行います。身長や裄(肩幅)、腰回り、胸囲など、必要な寸法を計測し、そのデータを元に反物を裁断していきます。今回の寸法設定では、身長160cmの女性を対象にしており、特に注意すべきは裄と衿のバランスです。
2. 衿まわりの寸法設定
衿の取り付けは非常に重要です。衿幅(バチ衿)は6から8cm程度を目安に設定するのが一般的ですが、首元の形や好みに応じて微調整が可能です。衿肩明は10cm、衿下88cmとしているので、衿の抜け感やフィット感に影響を与えます。
3. 衿がうまく抜けるためのポイント
衿付け込みの寸法をどれくらい取るかがポイントです。衿を綺麗に抜けさせるためには、衿付け込み部分を約4~5cm程度取るとバランスが良くなります。また、衿を引っ張りすぎないように、少し余裕を持たせることが大切です。
4. 注意すべき寸法設定のポイント
寸法設定においては、特に身八つ口(15cm)や衿の長さ(88cm)など、身頃の幅と衿のバランスをしっかりと調整することが大切です。また、衿をしっかりと合わせることで、着心地が良く、見た目にもスッキリした印象になります。
まとめ
和裁初心者の方でも、適切な寸法設定と衿まわりの調整を行うことで、美しい浴衣を仕立てることができます。衿の設定をしっかり行い、必要な寸法を取ることで、違和感なく綺麗に仕上げることができますので、是非参考にしてみてください。
コメント