古い浴衣や着物を購入するとき、身丈が少し短くても「内揚げ」が残っていれば直せる場合があります。特に注染浴衣など柄や風合いに魅力があるものは、多少サイズが合わなくても仕立て直して長く楽しみたいと考える方も多いです。
この記事では、浴衣の内揚げの意味や、記載された寸法から実際にどの程度身丈を伸ばせるのか、自分で直す場合の注意点について詳しく解説します。
浴衣の内揚げとは何か?
内揚げとは、着物や浴衣の身頃の内側にあらかじめ余分な布を折り込んで縫い込んである部分のことです。将来的に身丈を伸ばしたり、体型変化に対応したりするための「余り布」と考えると分かりやすいです。
昔の着物では、長く着用することを前提に内揚げが多めに取られていることがあります。古い浴衣や上質な仕立てのものでは、現代の既製品よりも調整できる余地が残されている場合があります。
ただし、内揚げの寸法がそのまま全て身丈に追加できるとは限らないため、購入前には仕組みを理解しておくことが大切です。
内揚げ18cmなら身丈は164cmになるの?
内揚げが18cmと表示されている場合、単純に「146cm+18cm=164cm」と考えてしまいがちですが、実際には注意が必要です。
一般的に内揚げの寸法は、腰部分に折り込まれている布の長さを示しています。着物の身丈を伸ばす場合、内揚げを解いて使える布の量は、内揚げの取り方によって変わります。
例えば、内揚げ18cmという表記が「片側の折り込み量」を指している場合、前後合わせて使えるため、理論上は大きく伸ばせる可能性があります。しかし、販売者による寸法表記の方法には違いがあるため、18cmすべてをそのまま足せるとは断定できません。
浴衣の身丈を伸ばす前に確認したいポイント
内揚げを利用して丈を伸ばす場合は、まず実際に浴衣を裏返して縫い目を確認することが重要です。内揚げの位置や残布の量によって、調整できる長さが決まります。
また、腰部分だけでなく、衿や裾の状態も確認しましょう。古い浴衣の場合、縫い代が弱っていたり、生地が経年劣化していたりすることがあります。
特に注染浴衣は染めや生地の風合いが魅力ですが、繰り返し洗われたものでは布が柔らかくなっている場合もあります。無理に解くと縫い跡や生地への負担が出る可能性があります。
身長158cmの場合、身丈146cmの浴衣は着られる?
一般的に浴衣の身丈は、着る人の身長と同程度から少し短め程度が目安になります。身長158cmの場合、理想的には150cm台後半から160cm前後あると着付けがしやすいです。
身丈146cmでも、腰紐の位置を調整したり、おはしょりを少なめにしたりすることで着用できる場合があります。ただし、着姿の美しさや動きやすさを考えると、少し余裕がある方が扱いやすいです。
今回のように内揚げが十分に残っている場合は、仕立て直しによって自分のサイズに近づけられる可能性があります。
自分で内揚げを解いて伸ばすことはできる?
着物の構造に慣れている方であれば、内揚げを解いて丈を調整する作業自体は可能です。ただし、浴衣初心者の場合は慎重に行うことをおすすめします。
まずは目立たない場所の縫い方を確認し、縫い目を切る前に写真を撮っておくと、元に戻したい場合にも役立ちます。
特にお気に入りの柄や希少な注染浴衣の場合、失敗すると元に戻すのが難しくなるため、和裁店や着物のお直し専門店へ相談する方法もあります。
まとめ|内揚げ18cmは可能性があるが実物確認が大切
浴衣の内揚げ18cmは、身丈を伸ばせる可能性を示す大切なポイントですが、「146cm+18cm=164cm」と単純計算できるとは限りません。
内揚げの表記方法や仕立てによって実際に使える長さは変わるため、購入前に販売者へ確認したり、届いた後に内側を確認したりすることが大切です。
身長158cmで裄62cmの場合でも、浴衣として楽しめる可能性はあります。気に入った柄の古物浴衣であれば、サイズ直しを前提に選ぶことで、自分だけの一着として長く愛用できます。


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