かつて日本では、パジャマが一般的に普及する前、男女を問わず浴衣が寝間着として用いられることがありました。特に戦前から戦後にかけての時代では、男性も浴衣を寝間着代わりに着用することが珍しくありませんでした。
男性の寝間着としての浴衣の特徴
男性用の浴衣は、女性用よりも色味や柄が控えめで、落ち着いた藍色や紺色のものが多く見られました。白地に藍色や縞柄、格子柄が入った浴衣も一般的で、肌触りの良い綿素材が用いられました。
寝間着として使う場合は、軽く着やすく、動きやすい仕様が重視されており、装飾性よりも実用性が優先されました。
色と柄の傾向
男性用の浴衣では、藍色系の落ち着いた色合いが最も多く、白地に藍色の縞や模様が入ったものも人気でした。これは汗や汚れが目立ちにくい利点もありました。
白い浴衣は肌着に近い感覚で使用されることがあり、夏場や室内での就寝用に用いられることがありましたが、日常的な寝間着としては藍色系のほうが一般的でした。
年代ごとの違い
昭和初期の男性は、家庭での就寝時には浴衣を着用することが一般的でした。戦後になると、洋風のパジャマが徐々に浸透していきましたが、特に高齢世代では依然として浴衣を寝間着として使う習慣が残っていました。
都市部と農村部でも違いがあり、農村では夜間の室内着として綿の浴衣を使うことが多く、柄や色も実用性重視でシンプルなものが多かったようです。
浴衣の着用実例
例えば、父母世代の男性では、藍色の縞柄や格子柄の浴衣を寝間着として使用していたという記録や口述証言があります。夏場には白地の薄手の浴衣を着ることもあり、季節や家庭環境に応じて選ばれていました。
寝間着用の浴衣は着物と違い、帯をきつく締めずに着ることが多く、動きやすさが優先されていました。
まとめ
パジャマが普及する以前、男性も浴衣を寝間着として着用することがありました。色は藍色系が主流で、白地に藍色の縞や模様も定番でした。白い浴衣は肌着感覚で用いられることもありましたが、一般的には藍色系の落ち着いた柄が好まれ、動きやすさや実用性が重視されていたのが特徴です。


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