ユニクロのオンラインストアでパンツの裾上げを指定すると、商品や希望する股下寸法によって、元の裾の縫い目をほどいてから補正する場合があります。そのため、補正画面などで「ほどき」の有無が気になることがあります。
ここで注意したいのは、「股下を○cmにすれば必ずほどきなし」という全商品共通の固定値が設定されているわけではないという点です。元々の股下、裾の折り返し幅、希望する仕上がり寸法などによって、元のステッチをほどく必要があるかどうかが変わります。
この記事では、ユニクロのパンツ補正における「ほどき」とは何なのか、どのような条件で「ほどきなし」になるのか、裾上げを注文するときに知っておきたいポイントを整理します。
ユニクロのパンツ裾上げにおける「ほどき」とは
パンツの裾には、通常は生地を内側へ折り返して縫った部分があります。パンツを短くするときは、この既存の裾をそのまま切り落として新しい裾を作れる場合と、元の縫い目を一度ほどいて生地を広げてから補正する必要がある場合があります。
後者が、いわゆる「ほどき」が発生する補正です。元のステッチをほどくため、生地によっては以前の針穴や折り目などが補正後に見える可能性があります。
ユニクロ公式の裾上げ案内でも、ミシン縫い(シングル仕上げ)について「補正の長さによっては、糸をほどいた後の縫い目が残る場合」があると説明されています。まつり縫いやチェーンステッチについても同様の注意があります。[参照:ユニクロ公式 補正料金一覧・仕上がりについて]
「ほどきなし」は何cmから?全商品共通の数字はない
ユニクロの公式情報では、パンツ全商品を対象として「股下○cm以下ならほどきなし」「○cm以上ならほどきあり」という共通の境界値は公表されていません。
これは、商品によって元々の股下寸法や裾の仕様が違うためです。同じ70cmの股下を指定した場合でも、元の股下が76cmのパンツと85cmのパンツでは、切り落とす生地の長さが異なります。
つまり「70cmならほどきなし」といった形で覚えるのではなく、購入する商品の元の股下と、指定する補正寸法との差を基準に考える必要があります。
短く裾上げするほど「ほどきなし」になりやすい理由
元の裾から十分離れた位置まで短くする場合は、既存の裾部分をそのまま切り落として、新しい位置に折り返しを作ることができます。この場合、古いステッチをわざわざほどく必要がなくなります。
例えば、仮に元の股下が76cmのパンツを大幅に短くするとします。既存の裾の折り返し部分より上までカットできれば、元の縫製部分も一緒に切り落とせるため、「ほどきなし」で加工できる可能性があります。
反対に、元の長さからわずかしか短くしない場合は、既存の裾付近を利用して新しい裾を作ることになります。その際に必要な折り返し分の生地を確保するため、元のステッチをほどいて生地を広げる必要が生じることがあります。
同じ股下指定でも商品によって結果が変わる
ユニクロでは、パンツの商品ページに「最長股下」や「股下補正範囲」が掲載されている商品があります。この数値は商品によって異なります。
例えば過去の商品には、最長股下76cmでミシン仕上げの補正範囲が40~75cmの商品があります。一方で、最長股下80cmでミシン仕上げの補正範囲が40~79cmとなっている商品もあります。
このように、そもそものパンツの長さが商品ごとに異なります。そのため「ほどきなしになる股下寸法」をパンツ全体で一律に決めることはできません。
「補正可能な長さ」と「ほどきなし」は別の話
混同しやすいのが、商品ページに掲載されている「股下補正範囲」です。例えば「ミシン仕上げ40~75cm」と書かれていれば、その範囲から仕上がり寸法を選択できます。
しかし、これは「40~75cmならほどきなし」という意味ではありません。あくまで、その商品で指定できる補正後の股下寸法を示しています。
また補正方法によって指定可能な範囲が違う商品もあります。ミシン仕上げでは指定できても、まつり縫いのダブル仕上げでは指定できない寸法があるため、希望する仕上げ方法まで含めて確認する必要があります。
ほどき跡が気になるなら大幅な裾上げのほうが有利
「ほどき」が気になる主な理由は、元の縫い目の跡が完成後に残る可能性があるためです。ユニクロ公式でも「元のステッチをほどく為、ホドキ跡が表に出る場合があります」と案内されています。[参照:ユニクロ公式 パンツ裾上げ]
大幅に短くする場合は、古い裾とステッチ部分そのものがカットされるため、ほどき跡の問題は起きにくくなります。
一方、数cm程度の裾上げでは元の裾付近の生地を再利用する可能性があるため、商品によってはほどきが必要になります。特に色落ちしたデニムなどは元の折り目やステッチ部分との色差が目立つこともあるので注意が必要です。
ミシン縫い・まつり縫い・チェーンステッチでも条件が違う
ユニクロではパンツによって、カットオフ、ミシン縫い(シングル仕上げ)、まつり縫い(シングル・ダブル)、チェーンステッチなど複数の補正方法があります。
ミシン縫いは一般的なシングルステッチで仕上げる方法です。一方、まつり縫いは表側の縫い目が目立ちにくいため、スラックスなどのきれいめなパンツに向いています。チェーンステッチはデニムなどで使われることがある仕様です。
それぞれ必要となる折り返し幅や加工方法が違うため、同じ股下寸法でも仕上げ方法を変えることで補正条件が変わる場合があります。
オンラインストアでは商品ごとの補正範囲を確認する
オンラインで購入する場合は、商品ページのサイズ表を開き、「股下」「最長股下」「股下補正範囲」などを確認してから補正寸法を決めると失敗しにくくなります。
例えば最長股下76cmの商品で股下75cmを指定するケースと、65cmを指定するケースでは、元の裾から切る量が大きく違います。そのため補正工程も同じとは限りません。
裾上げ後のパンツは丈の印象が大きく変わるため、手持ちのパンツの股下を測り、その数値と比較して指定するのがおすすめです。
店舗で裾上げするならスタッフに確認するのが確実
店舗で購入する場合は、試着した状態で希望位置を確認してもらえるのがメリットです。裾を折って鏡で確認すれば、「股下○cm」という数字だけで決めるより完成後をイメージしやすくなります。
また、ほどき跡を避けたい場合には、補正を依頼する際に「この長さだと元のステッチをほどきますか」と確認してみる方法があります。
ユニクロ公式でも、店舗での補正可否については利用する店舗へ問い合わせるよう案内しています。商品や補正方法によって条件が異なるため、特定の商品について確実に知りたい場合は現物を確認できる店舗への相談が適しています。
裾上げ前に知っておきたい注意点
一度短く切ったパンツは、基本的に元の長さへ戻すことができません。そのため「少し長いかもしれないから、とりあえず短めにする」という決め方は避けたほうが無難です。
特にワイドパンツやストレートパンツは、靴との組み合わせによって適切な丈が変わります。スニーカーで履くのか革靴で履くのか、腰のどの位置で履くのかによっても裾の位置が変わります。
普段履く靴を想定して試着し、必要であれば手持ちのちょうどよいパンツの股下を測って比較すると、補正寸法を決めやすくなります。
まとめ:ユニクロの「ほどきなし」に全商品共通の○cmという基準はない
ユニクロのパンツ補正で「ほどきなし」になる股下寸法については、全商品に共通する「○cm」という固定の数値はありません。元の股下寸法、既存の裾の折り返し、希望する補正後の長さ、仕上げ方法などによって変わります。
一般的な仕組みとしては、十分に短く裾上げして元のステッチ部分ごと切り落とせる場合には、既存の縫い目をほどく必要がありません。一方、元の丈から少しだけ短くする場合は、新しい裾を作るために既存のステッチをほどくことがあります。
ユニクロ公式も、補正の長さによって元のステッチをほどき、跡が表面に出る場合があると案内しています。したがって、ほどき跡を避けたい場合は、商品ページの補正範囲だけで判断せず、購入予定の商品と希望股下を決めたうえで店舗スタッフへ確認するのが確実です。[参照:ユニクロ公式 補正料金一覧]


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