軟骨ピアッサーが途中までしか貫通していないときは押し込む?1週間後の対処と受診の目安

ピアス

軟骨ピアスをピアッサーで開けたものの、先端部分しか通っておらず、本来の14ゲージ部分まで貫通していないように見えることがあります。特に先端が細く途中から太くなるタイプでは、「このまま自分で押し込めば完成するのでは」と考えやすい状況です。

しかし、開けてからすでに数日~1週間ほど経過している場合、痛みを感じながら自分で無理に押し込んで穴を広げることは避けるのが安全です。軟骨は耳たぶより血流が少なく、感染が起きた場合には軟骨膜炎など比較的重いトラブルにつながることがあります。

ここでは、軟骨ピアッサーが途中で止まっているように見える場合に考えられる状態、自分で押し込まないほうがよい理由、ピアススタジオや医療機関へ相談すべきケース、感染を疑う症状まで整理します。

1週間後に痛みながら押し込むのはおすすめできない

ピアッシング直後であれば穿刺経路は新しい傷ですが、1週間ほど経過すると身体はすでに傷を治そうとしています。その途中で太い部分を力任せに押し込むと、形成途中の組織を再び傷つけたり、軟骨周辺へ追加の圧力をかけたりする可能性があります。

特に「普段は痛くないが、押すと痛い」という状態では、痛みを無視して押し込むのは適切ではありません。Cleveland Clinicも、新しいピアスは穿刺創であり、必要以上に動かしたり刺激したりすると治癒を複雑にする可能性があると説明しています。[参照]

「あと少しだから押し込む」というより、一度その状態のまま専門家に確認してもらうほうが安全です。

本当に14ゲージ部分まで通っていないかは外見だけでは判断しにくい

軟骨用ピアッサーのファーストピアスは、先端部分と軸部分で形状が異なる商品があります。そのため、外から見ただけでは「細い先端部分しか軟骨を通っていない」のか、「軸は通っているがジュエリーの位置が不自然なのか」を正確に判断できない場合があります。

また、腫れによって前後のボールやキャッチが耳へ食い込み、ピアスが短く見えることもあります。逆に、完全に貫通しておらず先端が組織内に留まっている可能性も否定できません。

こうした状態は写真や文章だけで確定するのが難しく、実際の耳とジュエリーの位置を確認する必要があります。できれば経験のあるプロのピアッサー、痛み・腫れ・埋没などがある場合は皮膚科や耳鼻咽喉科などの医療機関へ相談するのが適切です。

途中で止まったピアスを自分で押し込むリスク

ピアッサーの先端が通った経路へ太い軸を後から押し込むと、必ず最初の穴と同じ経路を通るとは限りません。角度が少し変わるだけでも、新しい傷を作ったり組織を裂いたりする可能性があります。

さらに、手指やジュエリーを何度も触ることで細菌が入り込むリスクも増えます。新しいピアスは傷口なので、Cleveland Clinicは汚れた手で触ることを感染リスクの一つとして挙げています。[参照]

「14Gにしたいから穴を拡張する」という通常の拡張とも状況が違います。まだ治癒していない軟骨に対し、痛みを伴う状態で強制的に太い部分を通す行為は避けたほうがよいでしょう。

軟骨ピアスは耳たぶより感染に注意が必要

耳の上部にある軟骨は耳たぶと比べて血流が少なく、ピアス後に感染した場合は問題が大きくなることがあります。Cleveland Clinicは、上耳部の軟骨ピアスは耳たぶより感染しやすく、未治療の感染が軟骨膜炎につながる可能性があると説明しています。[参照]

軟骨膜炎では耳の痛み、赤み、腫れなどがみられ、治療には抗菌薬が必要になることがあります。そのため、軟骨ピアスでは「少しくらい無理をしても大丈夫」と考えないことが重要です。

特にピアッサーが途中で止まった、ジュエリーが埋まりそう、強く押さないと動かないといった通常とは異なる状態では、自己処置を繰り返すより早めに専門家へ確認してもらうほうが結果的にトラブルを小さくできる可能性があります。

赤み・腫れ・熱感・膿があるなら医療機関へ

開けた直後には多少の痛みや軽い赤みが起きることがあります。しかし、赤みや腫れが強くなっている、触らなくてもズキズキ痛む、耳が熱を持つ、白・黄・緑色の膿が出るといった場合には感染を疑います。

NHSでは、ピアス周囲が腫れて痛い、熱を持つ、強く赤くなる、血や膿が出る、発熱や悪寒など全身症状がある場合は感染の可能性があり、早急な医療相談を勧めています。[参照]

また、ジュエリーやキャッチが耳に埋まり始めている場合も医療機関へ相談する目安です。Cleveland Clinicも、ピアスやキャッチが動かなくなったり耳へ埋没したりした場合は医療機関へ連絡するよう案内しています。[参照]

感染が疑われるときに自己判断で外すのも避ける

逆に「押し込まないなら抜けばいい」と考えるのも注意が必要です。感染が疑われる状態では、自己判断でジュエリーを外すことで穴の入口が閉じ、内部の感染物が排出されにくくなる可能性があります。

NHSは感染が疑われるピアスについて、医師から外すよう指示されない限りジュエリーを残しておくよう案内しています。[参照]

したがって、「押し込む」「引き抜く」のどちらかを自分で決めるより、現在どの位置までジュエリーが通っているのかを確認してから方針を決めることが大切です。

感染症状がない場合はプロのピアッサーへ状態確認を相談する

強い腫れ、膿、熱感、発熱などがなく、単純にピアスが途中までしか入っていないように見える場合には、信頼できるピアススタジオへ相談する方法があります。

経験のあるピアッサーであれば、ピアスが実際に軟骨を貫通しているのか、角度に問題がないか、そのまま残せる状態なのか、いったん治してから開け直したほうがよいのかなどを実物を見て判断できます。

ただし、痛みや感染の疑いが強い場合、ジュエリーが皮膚へ埋まっている場合などは、ピアススタジオだけで処置しようとせず医療機関へ相談してください。

ピアッサーの商品名だけでは安全な状態か判断できない

ネット通販では「軟骨用」「14ゲージ」「サージカルステンレス」などと記載されたピアッサーが多数販売されています。しかし、その表示だけから今回の耳の状態や安全な処置方法を判断することはできません。

また、「14G」と書かれていても、先端から軸まで完全に同じ太さではない構造の商品があります。実際にどの部分が耳を通過しているのかは、商品の写真だけでなく現在の装着状態を確認する必要があります。

今後あらためて軟骨ピアスを開ける場合は、セルフピアッシングではなく、衛生管理された環境で経験のある専門家へ相談する方法も検討するとよいでしょう。NHSも感染予防策として、資格・経験のあるピアッサーを選ぶことを勧めています。[参照]

受診・相談まで触りすぎないことも大切

ピアスの位置が気になると、何度も押したり引いたりして確認したくなります。しかし、そのたびに治りかけの組織へ刺激を与えることになります。状態確認のために繰り返し押し込むことは控えましょう。

触る必要がある場合には手を清潔にし、傷口を必要以上にいじらないことが基本です。乾いた状態でピアスを何度も回転させたり、動かしたりすることも避けたほうがよいでしょう。

また、消毒薬を大量に使用すれば早く治るとも限りません。アフターケアは施術者または医療専門家から受けた指示を優先し、刺激の強い薬剤を自己判断で追加しないことが大切です。

まとめ|1週間経った軟骨ピアスは無理に押し込まず状態確認を

軟骨ピアッサーを使用してから約1週間経ち、先端部分だけしか貫通していないように見える場合、痛みを感じながら自分で14ゲージ部分まで押し込むことはおすすめできません。すでに治癒過程が始まっている組織を傷つけたり、感染などのトラブルを招いたりする可能性があります。

まずはそれ以上押したり動かしたりせず、感染症状がなければ経験のあるピアッサーへ現物を見せて相談しましょう。赤み・腫れ・熱感・膿・強い痛み、ジュエリーの埋没などがある場合には、皮膚科や耳鼻咽喉科など医療機関への相談を優先します。

「押し込むか、抜くか」を自己判断するのではなく、現在どこまで貫通しているのかと、感染や軟骨損傷がないかを確認してもらうことが最も重要です。軟骨は耳たぶよりトラブルが深刻化することがあるため、痛みを我慢して完成させることより、安全に治すことを優先しましょう。

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