生理前から生理中にかけて、普段より下腹部が張ったり、身体がむくんだように感じたりして、いつものサニタリーショーツがきつく感じることがあります。そのような場合、普段用とゆったり過ごしたい日用で2サイズを使い分けるのは十分現実的な方法です。
特に就寝時は、日中よりホールド感を優先する必要がない場合もあり、ウエストや脚口が強く食い込むショーツを我慢して履き続けるより、ワンサイズ上や締め付けの弱い夜用ショーツを選んだほうが快適に眠れることがあります。
ただし、サニタリーショーツは大きければよいというものでもありません。ナプキンがずれたり、クロッチ部分が身体から離れたりすると漏れにつながる可能性があるため、締め付けないことと、必要な部分が適度にフィットすることの両立がポイントです。
生理前後にむくみやお腹の張りを感じることはある
月経周期に伴って身体の感じ方が変わることは珍しくありません。米国産婦人科学会(ACOG)は、月経前症候群(PMS)の身体症状として、膨満感、体重増加、手足のむくみなどを挙げています。[参照]
Cleveland Clinicも、月経前にはホルモン変動などに関連して水分をため込みやすくなり、腹部の膨満感や一時的な体重変化を感じることがあると説明しています。[参照]
そのため、「普段はちょうどいいショーツなのに、生理の時期だけウエストや鼠径部がきつい」という感覚は、サイズ選びが完全に間違っているとは限りません。周期によってフィット感が変化している可能性があります。
サニタリーショーツを2サイズ持つのはあり
サニタリーショーツを必ず一つのサイズに統一しなければならないルールはありません。むしろ体調や用途に合わせて、通常サイズとワンサイズ上を使い分けるという考え方は合理的です。
例えば、むくみが少ない日は普段のMサイズ、下腹部の張りや締め付けが気になる日はLサイズという使い分けができます。また、日中はフィット感のあるサイズ、就寝時は少しゆったりしたサイズにする方法もあります。
下着は身体に合わせるものなので、「いつもMだから生理中も絶対M」という考え方にこだわる必要はありません。体調によって快適なサイズが変わるなら、その変化に服を合わせるほうが自然です。
寝るときに苦しいならワンサイズ上を試す価値はある
就寝中にウエストゴムの圧迫が気になって眠りにくい、脚口のゴムが食い込む、お腹が張って苦しいという場合は、ワンサイズ上を試してみる価値があります。
特に夜用サニタリーショーツには、ウエストまで深く覆うタイプや、伸縮性の高い素材を使ったものがあります。単純にサイズだけを上げる方法に加えて、締め付けの弱いハイウエストタイプや柔らかいゴムを使用した商品へ変える方法もあります。
例えばMサイズの通常タイプが苦しい場合、Lサイズへ変えるだけで快適になることもあります。一方、Lサイズでは脚口が緩すぎる場合には、サイズはMのままでウエストゴムが柔らかい別モデルを選ぶほうが合うこともあります。
大きすぎるサニタリーショーツにはデメリットもある
サニタリーショーツは一般的なショーツ以上にフィット感が重要です。クロッチ部分にはナプキンを固定する役割があるため、サイズが大きすぎて生地が余ると、ナプキンが身体に沿いにくくなることがあります。
例えば立っているときは問題なくても、寝返りを打ったときにクロッチ部分がずれれば、ナプキンまで動いて横漏れや後ろ漏れにつながる可能性があります。
ワンサイズ上を選ぶ場合でも、ウエストは楽だが、ヒップとクロッチは適度にフィットしている状態が理想です。「履いていることを忘れるほどブカブカ」ではなく、「締め付けはないけれど位置はずれない」程度を目安にするとよいでしょう。
ワンサイズ上が合っているか確認するポイント
| チェック項目 | ちょうどよい状態 | 大きすぎる可能性 |
|---|---|---|
| ウエスト | 食い込まず、ずり落ちない | 歩くと下がってくる |
| 脚口 | 締め付けず身体に沿う | 大きな隙間ができる |
| ヒップ | 生地が自然にフィット | 生地が余ってシワになる |
| クロッチ | 身体に近い位置を保つ | 浮いたり左右へ動いたりする |
| ナプキン | 歩行・寝返りでも位置が安定 | 頻繁にずれる |
ワンサイズ上でもクロッチとヒップが安定していれば、就寝用として十分使える可能性があります。
サイズではなく「締め付けの強いデザイン」が原因の場合もある
同じMサイズでも、商品によって履き心地は大きく違います。補整力を重視したタイプ、ウエストゴムが太く強いタイプ、防水布の範囲が広く伸びにくいタイプなどは、通常のショーツよりきつく感じることがあります。
そのため「今のMサイズが苦しい=必ずLサイズにしなければならない」とは限りません。同じサイズでも、伸縮性の高い生地やシームレス仕様、ウエストゴムの圧迫が弱い商品なら快適になることがあります。
特に寝るときは、お腹を強く押さえる補整タイプより、柔らかく伸びる素材を選ぶと楽になりやすいでしょう。
ハイウエストだから楽とは限らない
生理中はお腹を冷やしたくないため、深履き・ハイウエストのサニタリーショーツを好む人もいます。ただし、ハイウエストなら必ず快適というわけではありません。
ウエストゴムの位置がちょうど膨満感を感じる部分に当たると、むしろ圧迫感が強くなることがあります。その場合は、さらに深い位置まで覆うタイプか、反対にゴムがお腹の張る位置を避ける浅めタイプのほうが快適な場合があります。
ショーツを試着できない場合は、商品説明の「ウエストゴム」「伸縮性」「締め付けにくい」「リラックス」などの表記を確認すると選びやすくなります。
日中用と夜用でショーツを分ける方法もおすすめ
サイズを二つ持つ以外に、用途そのものを分ける方法もあります。日中は動きやすさとナプキンの固定力を重視し、夜は締め付けの少なさと後ろ漏れ対策を重視する方法です。
例えば日中用は通常サイズのフィットタイプ、夜用はワンサイズ上の深履きタイプにすると、それぞれの目的に合わせられます。
夜用では後ろ側の防水布が長い商品もあるため、単純に大きいショーツを使うより、就寝専用として設計されたサニタリーショーツを選ぶほうが安心できるケースもあります。
吸水ショーツの場合はサイズアップに少し注意
ナプキンを付けるサニタリーショーツではなく、ショーツそのものが経血を吸収する吸水ショーツの場合は、サイズ選びがさらに重要です。
吸水ショーツは吸水部分が身体へ適切にフィットすることで漏れを防ぐ設計が多いため、大きすぎるサイズを選ぶと隙間から漏れる可能性があります。
吸水ショーツで締め付けが気になる場合は、自己判断で大幅にサイズアップするより、各メーカーのヒップサイズ表を確認し、境目にいる場合に上のサイズを選ぶなど、メーカーの基準を優先したほうがよいでしょう。
毎月きつく感じるなら普段のサイズ自体を見直してもよい
生理中だけ一時的に苦しいのであれば2サイズを使い分ければよいですが、生理以外の日でもウエストや脚口に深い跡が残る、履いているだけで痛いという場合は、普段のショーツ自体が小さい可能性があります。
下着のサイズは体重だけでは決まりません。ヒップ周囲、ウエスト、骨盤の形などによって合うサイズが変わります。またメーカーによって同じMでも実寸は異なります。
新しく購入する際には、普段使っているサイズ表記だけを見るのではなく、商品のヒップ寸法と自分の実寸を比較するのがおすすめです。
むくみや膨満感が強すぎる場合は別の原因にも注意
月経前後の膨満感や軽いむくみはよくみられますが、毎回非常に強い、以前より急に悪化した、月経とは関係なく続くという場合は、すべてを生理のせいと決めつけないことも大切です。
Cleveland Clinicは、腹部の膨満感が改善しない、悪化する、発熱・体重減少・嘔吐・異常な出血などほかの症状を伴う場合には医療機関への相談を勧めています。[参照]
また、普段より明らかに強いむくみや痛みがある場合にも、婦人科などで相談しておくと安心です。
まず1枚だけワンサイズ上を買って試すのが失敗しにくい
「Lサイズを何枚も買って大きすぎたら困る」という場合は、最初から複数枚揃えず、ワンサイズ上を1枚だけ購入して生理中と就寝時に試す方法がおすすめです。
一晩履いてみて、ウエストは楽になったか、寝返りでずれないか、朝までナプキンの位置が安定しているかを確認します。
問題なければ夜用として追加購入し、大きすぎると感じた場合は、サイズではなく別の柔らかいモデルを探すという順番なら無駄が少なくなります。
まとめ:生理中だけワンサイズ上を使うのは十分あり
生理前から生理中には、ホルモン変動などに関連して膨満感やむくみを感じることがあります。そのため、普段ちょうどよいサニタリーショーツが、その時期だけきつく感じることはあり得ます。
特に寝るときに締め付けが不快なら、普段用と生理中・就寝用で2サイズを用意するのは問題ありません。通常サイズとワンサイズ上を使い分ける方法は、体調の変化へ柔軟に対応できます。
ただし大きすぎるとナプキンやクロッチがずれやすくなるため、ウエストが楽になるだけでなく、ヒップや股部分はきちんと身体に沿っているかを確認することが重要です。
迷っているなら、まずワンサイズ上を1枚だけ購入し、むくみが強い日や就寝時専用として試してみるのが最も失敗しにくいでしょう。もしサイズアップでは脚口まで緩くなるなら、同じサイズのままウエストゴムが柔らかいタイプや伸縮性の高い夜用サニタリーショーツへ変える方法もあります。


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