購入したメガネを使い始めてから、「フロント部分は気に入っているけれど、テンプルだけ別の色にしたい」と感じることがあります。テンプルとは、メガネの左右から耳に向かって伸びている、いわゆる「つる」の部分です。
メガネのテンプルだけ色を変えられるかどうかは、フレームの構造や素材、メーカーが交換部品を用意しているかによって異なります。同型・別カラーの交換用テンプルがあれば交換できる可能性がありますが、好きな色のテンプルを自由に組み合わせられるとは限りません。
この記事では、メガネのテンプルだけ色を変える方法、交換できるケースと難しいケース、塗装や自分で加工する場合の注意点、購入店へ相談するときに確認したいポイントを解説します。
メガネのテンプルだけ色を変えることは可能?
メガネはフロントと左右のテンプルが丁番で接続されているものが多いため、構造上テンプルを取り外せるフレームは珍しくありません。そのため、条件が合えばテンプルだけを交換すること自体は可能です。
ただし、「外せること」と「好きなテンプルへ交換できること」は別問題です。メガネにはモデルごとに丁番の形状、ネジ位置、テンプルの幅、角度などの違いがあるため、見た目が似ている別モデルのテンプルをそのまま取り付けられるとは限りません。
最も現実的なのは、購入したメガネと同じモデルに別カラーがあり、そのカラーのテンプルをメーカーから部品として取り寄せられるケースです。
一番おすすめなのは購入したメガネ店へ相談する方法
テンプルの色を変更したい場合、まずメガネを購入した店舗へ現物を持って行くのがおすすめです。ブランド名や型番がわかれば、店舗側で交換用パーツの有無を確認できる場合があります。
例えば同じフレームに「ブラック×ブラック」と「ブラック×ゴールド」の2色があり、フロントは共通設計だったとします。この場合、メーカーがテンプルを補修部品として供給していれば、別カラーのテンプルを取り寄せて交換できる可能性があります。
反対に、メーカーが完成品としてしか販売しておらず、テンプル単体を補修部品として用意していない場合には、同型に別カラーが存在しても交換できないことがあります。購入店で「この型番の別色テンプルを部品として取り寄せられますか」と聞くと目的が伝わりやすいでしょう。
同じモデルの色違いなら必ず交換できるわけではない
同一モデルに複数のカラーが存在していても、メーカーが色違いの組み替えを想定しているとは限りません。補修用パーツは、破損した部品を元と同じ状態へ戻すことを目的として供給されている場合もあります。
また、一見同じ形に見えてもカラーによって細かな仕様が違ったり、生産時期によって部品が変更されていたりする可能性があります。そのため、通販サイトなどで色違いのフレームを見つけただけで「テンプルを交換できる」と判断しないほうが安全です。
実際に交換できるかどうかは、ブランド、品番、カラー番号などをもとに販売店やメーカーへ確認する必要があります。
他のメガネからテンプルだけ移植するのは難しい
手元に別のメガネがある場合、「こちらのテンプルを付け替えれば色を変えられるのでは」と考えることがあります。しかし、メガネのテンプルは汎用品ではないものが多く、別モデル同士の交換は簡単ではありません。
特に丁番部分の幅や形、ネジの位置が違えば取り付けることができません。仮にネジが通ったとしても、テンプルを開いた角度が合わなかったり、左右のバランスが崩れたりする可能性があります。
メガネは顔に合わせてフィッティングする道具でもあるため、見た目だけ合えばよいわけではありません。無理な部品交換は掛け心地の悪化やフレーム破損につながることがあります。
テンプル交換以外に「塗装」で色を変える方法もある
交換できるテンプルが見つからない場合、フレームの再塗装や再メッキなどを扱う専門業者へ相談する方法があります。特に金属製フレームでは、素材や表面処理によって再塗装・再メッキが可能な場合があります。
例えばシルバー系のメタルテンプルを別の色調に変更したい場合、既存の表面処理を適切に処理したうえで再加工する方法が考えられます。ただし、すべての素材やフレームが加工できるわけではありません。
プラスチック系フレームについても、素材や表面状態によって対応可否が変わります。塗料との相性や耐久性もあるため、市販の塗料を使う前にメガネフレームの修理・再生を扱う専門店へ相談するほうが安心です。
自分でテンプルを塗装するのはおすすめしにくい
DIYであれば安く色を変更できそうですが、メガネのテンプルは肌や髪に触れ、折りたたむたびに動く部品です。一般的な塗料を塗っただけでは、使用中の摩擦によって剥がれたり、ムラが目立ったりする可能性があります。
また、丁番やネジ周辺に塗料が入り込むと、テンプルの開閉が悪くなることがあります。塗膜の厚みによって部品同士が干渉することも考えられます。
さらに肌に直接触れる部分なので、使用する塗料の安全性にも注意が必要です。高価なメガネや長く使いたいフレームであれば、DIYによる塗装は特に慎重に判断しましょう。
テンプル交換にかかる費用はどのくらい?
テンプル交換の料金はブランドやフレームによって大きく異なるため、一律の相場だけで判断することはできません。部品代だけで済む場合もあれば、メーカー修理として取り扱われ、作業料金や送料などが加わる場合もあります。
また、片側だけ交換できるブランドと、左右セットでの交換になるブランドがあります。別カラーへの変更については通常の修理保証の対象外となり、有料になる可能性が高いと考えておくとよいでしょう。
購入店では「別色のテンプルを取り寄せられるか」「左右セットか」「部品代と作業代を含めた総額はいくらか」「交換後も調整してもらえるか」を確認すると比較しやすくなります。
購入直後なら交換・返品条件も確認してみる
メガネを購入した直後にテンプルの色が気になった場合は、部品交換を依頼する前に購入店の返品・交換規定を確認する方法もあります。未使用に近い状態で、希望するカラーの同型商品があるなら、商品そのものを交換したほうが簡単なケースもあります。
ただし、度付きレンズを作製済みの場合や、フレームを調整済みの場合などは返品・交換できないことがあります。店舗や購入方法によって条件が違うため、レシートや注文内容を確認して早めに相談しましょう。
購入から時間が経過している場合は、通常の返品・交換ではなく、テンプルの部品取り寄せや有償修理として相談する流れが一般的です。
テンプルの色を変えるとメガネの印象は大きく変わる
テンプルは正面からは目立ちにくい部分ですが、横顔では意外に存在感があります。フロントとテンプルの色を変えると、メガネ全体の雰囲気を変えることができます。
例えば黒いフロントに黒いテンプルを合わせると統一感のある落ち着いた印象になりやすく、べっ甲調やブラウン系のテンプルにすると柔らかな印象を加えられます。メタルパーツを含むデザインでは、シルバー系とゴールド系でも印象が変わります。
ただし、色だけでなくテンプルの太さやロゴ、装飾も全体のデザインに影響します。交換候補が複数あるなら、可能であれば実物を見ながらフロントとの組み合わせを確認すると失敗しにくくなります。
メガネ店へ持って行く前に確認しておきたいこと
テンプル交換を相談するときは、メガネ本体を持参するのが確実です。テンプルの内側にはブランド名、品番、サイズ、カラー番号などが記載されていることがあります。
購入時の保証書やレシートが残っている場合は一緒に持参しましょう。オンラインショップで購入した場合には、購入履歴や注文番号を確認できるようにしておくとスムーズです。
相談するときは、次の順番で確認するとわかりやすくなります。
- 同じモデルに希望するテンプルカラーが存在するか
- そのカラーのテンプルを部品として取り寄せられるか
- 別カラーへの交換にメーカー側の制限がないか
- 左右セット・片側のどちらで交換するのか
- 部品代・工賃・送料を含めた総額はいくらか
- 交換後にフィッティング調整をしてもらえるか
購入したばかりのメガネなら、まず自分でネジを外したり塗装したりせず、そのままの状態で購入店へ相談するのが最も確実です。
まとめ:テンプルだけの色変更は「交換部品があるか」が重要
メガネのテンプルは取り外せる構造のものが多いため、条件が合えばテンプルだけを別カラーへ交換できる可能性があります。特に、同一モデルに別カラーがあり、そのテンプルをメーカーが交換部品として供給している場合は実現しやすくなります。
ただし、同じモデルに色違いがあるからといって必ず組み替えられるわけではありません。また、他のメガネからテンプルを移植する方法は、丁番やサイズなどが合わないことが多いため注意が必要です。
まず購入店にメガネを持参し、「このフレームのテンプルだけ別カラーに交換できるか」を型番から確認してもらうのがおすすめです。交換部品がない場合は専門業者による再塗装・再メッキという選択肢もありますが、大切なメガネならDIY加工をする前に専門家へ相談すると失敗を防ぎやすくなります。


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